渋柿でわらしべ長者

畑の隅にいつからあるのだろうか
一本の渋柿の木があって、
毎年たくさんの実をつけているのは知っていたが
渋柿なのでほとんど採ることなく朽ち果てていた。

ところが去年の秋
毎朝散歩をしている近所のおじさんが
柿の木をじっと見て
「たくさんなっとるねえ~採らへんのかね
これはええ柿やのに・・・
去年も見とったんやけどカラスが喜んで食べとったわ」
と、いかにも欲しそうに言うので

「よかったらどうぞ」
と、言うと(言わざるを得ない)

「そうかな、じゃもらうわ~」
と、すぐに高枝切狭を持ってきて採り始めたので
「10個ばかり残しといてね」
と、言うとほんとに10個だけ残してきれいに採っていった。

そして先月末のこと
今年もたくさん実がなったけど
まだまだ青いなあ~と思いながら草を刈っていると
またあのおじさんが通りがかって
いつもは挨拶だけでさっさと通り過ぎるのに
わざわざ畑に入ってきて
「今年もたくさんなっとるねえ~
またカラスが喜ぶだけかなあ~」
と言う。

知らん顔して草と格闘してたらついに
「少し分けてもらえんかな、○○さん(二軒となりのおばさん)も
欲しいと言うとったで分けようと思うんやけど・・・」と言う。

二軒隣のおばさんは母が仲良くしてたし
「どうぞ好きなだけ採っていって。でもまだちょっと青いよ」
と言っておいた。

次の日、姉のところに行ってそのことを話すと
「私も少し欲しいから今から採りにいこう」
と言うので行ったらなんと
あんなにあった柿の実がきれいさっぱりない!
1つぐらいカラスに残してやれよ。というほどきれいにない!

確かに好きなだけどうぞとは言ったけどさあ~
普通少しは残しません?
今年は数が少なかったとはいえ50個は下らないはず。
う~ん、正直な人やったんや。
まあ、どうぞと言ったんだからしゃあないわ。

ところが世の中、捨てる神あれば拾う神あり
家へ帰ると裏口に立派な柿が一箱ドンと置いてあった。
いつものご近所さんからだ。
まさに、人生正と負の法則でできているのだねえ~
チャンチャンと話は終わるところだったんだけど・・・

昨日、1週間ぶりに畑に行くと
倉庫の前に紙袋が置いてあった。
あれ?なんだろ?
中をのぞくと三温糖が5袋と渋柿ありがとうという
2軒隣のおばさんのメモ書きだった!

わお~なんて義理堅い・・・
帰りにお礼だけ言っとくかと思っていたら
たまたまおばさんが通りがかって話ができた。

おばさんが言うには
もう10日も前から置いてあるんだって。
その間に一度は来てるはずだけど
全然気が付かなかったわ~

最初は奥の方に入れといたんだけど
気が付かなかったので外に出しといたんだって。
すみませんねえ~たまにしか来ないから・・・

あんな渋柿で・・・ほほほ
わらしべ長者だわ~
なになに、人生正と負の法則で出来ているって?

ははは~いまんとこ三温糖5袋の勝ちだ~
おばさんありがとう!
あ、おじさんも。





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3378:

こんにちは。

渋柿て、干し柿にするのかな?
そして、売りに行く?
お正月の干し柿高いもんね。

三温糖を今度は何かに交換してさ~
だんだんと、良いものになっていく。
そして、最後はJさまのライブ、1列ど真ん中の
チケットになる・・・
なんてこと起こらないよね?

2017.11.09 11:35 にゃんこ #- URL[EDIT]
3379:Re: タイトルなし

にゃんこさんへ

渋柿は干し柿にします。
この辺りでは家の軒下にずらっ~と干してあり
晩秋の風物詩ですね。
冬の間のおやつにするようです。

私はあんまり好きではないんですが
好きな人はほんとに好きなようです。
おばさんも大好きだと言ってましたから
喜んでもらえてよかったです。

三温糖で十分ですわ。
これ以上のわらしべは罰が当たりそうですから。

2017.11.09 22:19 ウルトラぴー #- URL[EDIT]

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